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2020-01-06

『理事長のひとりごとvol.34』~明けましておめでとうございます。

元号が令和にあらたまり初めてのお正月です。皆さんおそろいで穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いします。
今年は、阪神・ 淡路大震災が起こってから25年になります。「もうそんなになるのか」という思いと「ついこの間のこと」と思う複雑な気がします。大勢の方々が亡くなられ、今まで見たことがないような悲惨な状況が次々テレビに映し出されていました。もちろん、これは第三者的な感想で直接被害を受けられた方々の深い悲しみを計り知ることはできないと思いますが、命の大切さをあらためて考えさせられた出来事でした。
その後も、平成23年の東日本大震災や昨年の大型台風の襲来による災害など、日本全国で次々と災害が発生しています。最近は、いつ、どこで、何が起こってもおかしくないようなそんな気がします。
また、昨年の年頭の「ひとりごと」で「申(さる)酉(とり)あれて戌(いぬ)ぬくい」という話をしました。申年や酉年は天候が荒れ戌年は高温障害によって稲作が不作になるという意味ですが、それが終わった亥年は豊作になるかと期待していました。
でも、昨年の山田錦はその時よりもさらに不作で、平年の1割程度の減収になりました。
田植え後の気温が上がらないため分げつ(注1)が遅く、穂肥前には草丈がいつもより長く(注2)なりました。そして、穂が出るのも8月20日と平年より1週間ほど早く、それにともなって収穫も早くなりました。
お陰で台風19号の襲来までに稲刈りを終わらせることができましたが、先ほど述べたような結果に終わりました。
災害もそうですが、山田錦栽培においても地球温暖化の影響が多分にあると思います。
私たちも地球温暖化の原因と言われている温室効果ガスについてもっと関心を持ち、自分たちにできることはないかを考えていかなければいけないと思いました。
(注1)分蘖(ぶんげつ)・・イネ科などの植物の根元付近から新芽が伸びて株分かれする事
(注2)草丈 ・・ 山田錦の穂肥診断時(8月初旬)の草丈を90cm位を目標に育てますが今年は1mを越えていました。

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