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2020-07-13

『理事長のひとりごとvol.42』~「農業のお話し”落水と溝切り”」

 新型コロナウイルスが終息するどころか感染者がまた増加しています。加えて7月に入り、九州地方にこれまで経験したことがないような大雨によって河川の氾濫や堤防の決壊によって多くの尊い人命が失われ甚大な被害が出ました。その後全国各地に同様の被害が広がりましたが、これは梅雨前線に伴う活発な雨雲が列をなした線状降水帯として長く居座ったのが原因だそうです。日本国内で、いつ、何処で何が起こってもおかしくないようなそんな気がします。被災された全ての方々や関係者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

 さて、私たちの地域では大きな被害はなかったものの長雨が続きました。山田錦の田植えが終わって1ヶ月、分げつ(注1)が進み一株の茎数が予定していた17本前後になったので7月3日に圃場の落水を行い中干しに入りました。

 そして、雨の止む間を見計らって溝切り機で10条おきに入排水する溝つけを行いました。こうしておくと圃場の入排水が容易になり、今後の水管理がしやすくなるためです。

 毎年、この圃場の中干しは2週間くらい行うのですが、今年は雨降りが長く続いており、今週もまた雨の日が多いようなのでいつもより長めに中干しをしなければいけないようです。

 また、今年もイノシシが圃場の畦や畑を荒らす事案が発生しました。 農地整備課を通じ加東猟友会に調査に来てもらい、地区内に設置している市所有の有害鳥獣捕獲檻を稼働させることになりました。

 前にもお話ししましたが、農業を維持していくために後継者問題だけではなく獣害対策など課題が沢山あり困ったものです。

(注1)分げつ ・・ イネ科作物の枝分かれのことをいいます。

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