3/7「障害者虐待防止について学ぶ講演会」ご参加ありがとうございました
令和5年度 障害を理解し共に暮らす地域づくり事業講演会
「障害者虐待防止について学ぶ講演会」(加東市社福祉センターにて)
3月7日(木)関西福祉科学大学学長 津田耕一氏を講師に、障害者虐待防止について学ぶ講演会を行いました。
はじめに権利擁護の重要性と社会福祉の仕事の本質を、その後虐待防止について、事例や体験を交えてわかりやすくご講義いただきました。障害者福祉の現場を経験された後、教鞭をとられる傍ら、行政の虐待防止の取り組みにも携わってこられた講師のお言葉は心に迫るものがありました。
虐待が起こる背景として家庭内や福祉施設などで、支援者が追い込まれている状況があり、そのような状況を地域や福祉がどのように支えていくのかが大切であること。また福祉施設においては、職員の専門性を高めるとともに、利用者を支援する上での理想と現実のギャップを少しでも縮めるために、良い方向を目指していこうとする組織風土が大切だと教わりました。
参加者の皆さんからは
「知識だけではなく、日頃実践できることを学ぶことができた。事例や体験を語っていただいて、今後の支援に役立てたいと思いました。」
「相談員と利用者の関係性の前に、相互がまず一人の人間であるという認識を持たなければならないとふり返ることができました。虐待の予防、良い(風通しの良い)職場づくり、人材育成、地域づくり。その全てにおいて、一人の人間として接する、大切にすることは重要な視点であると感じました。」
「かかわり方の大切さを学ばせていただきました。かかわり方次第で関係性が大きく変わり虐待等不適切な事案を無くすことができることがわかりました。」
「施設職員ではないが、利用者のみなさんとの関わりがある中で、自分の行動・言動を振り返り、反省する時間を持てたので、今後の関わり方の改善に努めていく。また、Negative Capabilityを大切にして行動していく姿勢は、障害者のみなさんとの関わりだけでなく、人が生きていく上で、大事にしなければならないものだと感じた。今後の人生の糧にして、残りの人生に活かしていく。」
「”虐待防止は組織で行うこと”というのが印象に残りました。一人一人の職員ではなく、仕組み作りが大切だということが分かりました。全員で取り組んでいきたいと思いました。」
などの感想をいただきました。ご講演いただいた津田先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。