『理事長のひとりごとvol.47』~「明智光秀ゆかりの地『坂本』を訪ねて」
先日、小野加東プロバスクラブの移動例会で、明智光秀ゆかりの地『滋賀県大津市坂本』を訪ねてきました。これは、春に計画していたのが新型コロナウイルスの影響で延期になっていたものでした。
中型バスに参加者16名が乗り込みましたので、ほぼ二人がけのシートをひとりで独占する形になりました。そして、バスに乗り込むたびにアルコールで手を消毒し、マスクはいつも着用するなど三密を避ける万全の対策で臨みました。
今回はGOTOトラベルを利用しましたので旅行代金の割引と2千円の地域共通クーポン券を頂きました。政府の経済効果を狙った作戦を実感したのですが、行く先々で感じたのは観光バスが少なかったことです。普段なら行楽シーズンで混雑するところでしょうが、これでは観光事業関係の方々は大変だろうと思いました。
さて、この「坂本」は、比叡山の東麓、琵琶湖の南西岸に位置し、比叡山延暦寺や日吉大社の門前町として栄えてきた町で、石工集団穴太衆(あのうしゅう)の石積みに囲まれた里坊(注1)や寺社がたくさんあります。
紅葉の見頃がもう少し先かなと思いながら、神仏習合の歴史を感じる「日吉大社」を始発として、天海大僧正が建てた「日吉東照宮」の前を通り、その天海大僧正(慈眼大師)を祀る廟所「慈眼堂」へお参りしました。
そして、延暦寺の本坊(注2)で江戸時代まで天台座主の居所だった「滋賀院門跡」を通り、日吉馬場というメインストリートから日吉大社へ戻る1時間ほどのコースを地元のボランティアガイドさんに案内してもらいながら散策しました。
滞在時間が短かったために明智光秀一族の墓所がある西教寺や光秀ゆかりの陣太鼓がある盛安寺は行くことができませんでした。
雄琴温泉雄山荘で昼食を取ったあと大津港からのミシガンクルーズです。「琵琶湖周航の歌」が流れるなか、穏やかな湖面から比叡山や比良山系の山並みや雄大なびわ湖の景色をゆっくりのんびり楽しみました。
私たちが旅行を企画する場合、京都や奈良はよく候補に挙がるのですが、滋賀県はあまり旅行のコースに上がることがありませんでした。でも今回訪問してみて、この「坂本」はもう一度時間をかけてゆっくり回ってみたいと思わせてくれる良いところでした。 (注1)里坊・・・比叡山の山上で修行していた老僧が人里に構える住まい。 (注2)本坊・・・後水尾天皇から下賜され、天台宗比叡山延暦寺の里坊を代表する門跡寺院のこと。