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2018-10-18

『理事長のひとりごとvol.17』~「人権擁護委員を退任しました」

この9月末をもって2期6年間務めさせていただいた「人権擁護委員」を退任させていただきました。
みなさん、「人権擁護委員」ってご存じでしたか。
「人権擁護委員」は法務大臣から委嘱された役職で、地域の皆さんから人権相談を受け問題解決のお手伝いをしたり、法務局の職員と協力して人権侵害による被害者の救済をしたり、人権について関心を持ってもらえるような啓発活動を行っています。加東市には各小学校区に1人づつ、9人の委員さんが活動されています。
「人権擁護委員」の仕事は、加東市が行っている総合相談で人権相談を受けたり、人権週間に合わせた特設人権相談や、法務局で相談を受ける常駐相談があり、委員が交代で行っています。
子ども達には、学校へ届けたパンジーなどの花を育てることによって、思いやりの心を育んでもらう「人権の花運動」や、インターネットに潜む危険性について勉強する「スマホ・ケータイ教室」、いじめを受けている子や悩みを抱えている子が、法務局に手紙を送り、委員が返事を返す「SOSミニレター」などの活動を行っています。
そのほかに、街頭啓発活動として年3回マックスバリュなどの店頭でチラシやグッズを配り、人権啓発を行っています。緑の半被をきて配っていましたのでお出会いした方もおられるかも知れませんね。

人権の花を育てる生徒たち

人権の花の観察授業

人権の花を高齢者施設へプレゼント

街頭啓発活動

私がこの役職をお受けしたのは、親しい先輩に頼まれたからですが、法務大臣からの委嘱状を受け取った時、専門的な知識のない私に務まるだろうかと心配になりました。
でも、その当時の法務局社支局長から、「相談に来られる方は、誰かに話を聞いてもらいたい人が多いもの。もし、話を聞いて、明らかに人権問題である場合や、今後人権問題に発展する恐れがある案件は法務局へ繋いでもらえれば良い。」そして、「自分の考えを押しつけるのではなく、あくまで、相談者が自分で解決できるよう手助けをするのが基本」との話を聞き、これなら私にも出来そうだと思ったものでした。あれから6年、微力ではありましたが任務を全うすることが出来ました。この人権擁護委員をさせていただいて、人権に対する意識が深まったのはもちろんですが、いろいろな方々とのネットワークが広まり、私の財産になりました。

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