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2018-06-18

『理事長のひとりごと vol.12』~「緑のじゅうたん」

私の田植えが終って2週間がたち、地区の田植えもほとんど終わりました。

理事長をさせていただく傍ら、山田錦を中心とした稲作を2.6ha行っています。これは、地区内に後継者がなく特産の山田錦を作ることが出来なくなった人から預かった圃場も作っているからです。

最近では、私の地区だけではなく、どこの地区でも後継者不足が起こっており大きな問題になりつつあります。今後、皆で考えていかないといけないと思います。

私が稲作をしていて嬉しい時期が年に2回あります。その1回目が、田植えが終わり、圃場の稲がすくすく育ち、緑のじゅうたんを敷き詰めたように見える今の時期です。命の息吹を感じるような、そしてこれから起こる台風や酷暑などの自然環境にも負けないぞというような力強さを感じます。

鴨川ダム(東条湖)を望む圃場

古家阿弥陀堂(加東四国十三番霊場)と秋津富士を望む圃場

古家阿弥陀堂と古家阿弥陀堂ご詠歌

 

ちなみに、2回目は圃場が一面こがね色に輝き、稲穂が風に揺れる収穫前の風景です。

こちらは、豊葦原の瑞穂の国 (とよあしはらのみずほのくに:豊かな広々とした葦原のように、みずみずしく美しい稲穂が実る国)といわれるように日本の原風景です。

稲が稔り、酒米(山田錦)を上位等級になるよう祈りを込め調整して検査を受けます。まるで蔵元(醸造会社)に喜んで頂けるような器量の良い娘に育て、嫁入りさせるようなそんな気がする米作りです。そして、美味しい日本酒になるのです!!

6月24日、地区で早苗饗(さなぶり:地区ではさなぼりと言います)という田植えを無事に終えたことを神さまに感謝するとともに、関わっていただいた人達に感謝する宴が催されます。

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