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2018-07-10

『理事長のひとりごと vol.13』~「高野山へお参りしました」

私の地区には、高野講という講があります。お大師講とも言い真言宗の開祖弘法大師(空海)をお祀りする講で、11軒が交代で講元を務め毎年4月21日に開催してきました。起源は分かりませんが100年以上は続いていると思われます。でも、諸般の理由により今年で講を解散することになりました。地区内には他のグループが同じ講を行っていましたが早々に解散していたため、地区内に高野講がなくなりました。

(高野講の祀り立て風景)

そこで、区切りとするため講員とその家族で、7月5日に高野山へ参拝旅行に行ってきました。地元では大雨警報が出て大変だったようですが、高野山は小雨程度で楽にお参りが出来ました。

(中の橋駐車場からの奥の院入り口。杉木立の参道が続きます)

(東日本大震災の物故者慰霊碑)

真言宗総本山金剛峯寺を参拝し、奥之院へ向かう参道には、豊臣秀吉を初め多くの諸大名の墓石や、大手企業の祈念碑、慰霊碑の数々が樹齢千年に及ぶ杉木立の中に立ち並んでいます。参道の先には奥之院・燈籠堂があります。さらに、燈籠堂の裏手にある「弘法大師御廟」を参拝した後、燈籠堂の地下法場へ入ると大師が座する御廟の地下約3mの霊窟から、数十メートルのところで正対してお参りできるようになっています。ここで、目的であるお大師さまへの報告とそれぞれのお願いをしました。

永く続いた歴史の一つがなくなりましたが、今回のお参りで何かすがすがしい気持ちになりました。

注)地下法場(ちかほうじょう=地下の修行をする場所)

霊窟(れいくつ=神仏の御霊が宿る岩穴)

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