『理事長のひとりごと vol.20』~明けましておめでとうございます。
皆さんおそろいで新しい年をお迎えのことと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。
今年最初の『ひとりごと』は、秋津富士山頂からのご来光をお届けします。
太陽が地平線から顔を出し、昇るほどにその輝きを増す姿はいつ見ても感動的です。
この自然のすばらしい姿を見ながらこんなことを思いました。
昔、農業をしていた父からこんなことを聞いたことがあります。
『米作りは自然が相手、「申(さる)酉(とり)荒れて戌(いぬ)ぬくい」といって申年や酉年は天候が荒れ、戌年は高温障害によって収穫が落ちる。米の良し悪しは10年平均で考えるものだ。』と。これは「申酉荒れて戌亥の大凪」ということわざの変形かと思いますが、振り返ってみるとこの3年間良い米作りの年ではなかったように思います。
各地で台風や地震などの自然災害が続き、大勢の人たちが被害に逢われました。多分に地球温暖化の影響だとは思いますが、今までとは違った気象の動きをしています。
この天変地異ともいえる動きは、まるで地球が怒っているような、また悲しんでいるような気がします。
これにつけて考えますと、最近、世界の動きにしても、周りの人たちの動きにしてもエゴがまかり通ると言いますかそれぞれの権利主張が多く、人のことを考えない人が増えてきたと思います。
昔のことを懐かしむと古い人間と言われますが、他人の子どもでも悪いことをすると周りの大人が注意し合い、それで「人を思いやる心」や「人間として大切なこと」を教えてもらったように思います。
今一度、日本人の美徳とされてきた「人に対する優しさ」「礼儀や礼節」「道徳」の心を思い起こしたいものですね。
私の年頭の思いとしては、生かされていることに感謝しながら、今自分に与えられている法人運営という「お役目」を謙虚な気持ちで進めていこうと思いました。
この日、ご来光を見るために20人ほどの人たちが秋津富士に登って来られました。