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2019-10-30

『理事長のひとりごとvol.30』~皇室の菩提寺「泉涌寺」を訪ねて

先日、社人権擁護委員協議会のメンバーとOBの皆さんで京都東山にある「泉涌寺(せんにゅうじ)」へ行ってきました。


東山三十六峰の一峰である月輪山の麓にたたずむ「泉涌寺(せんにゅうじ)」は皇室の菩提寺として御寺(みてら)と呼ばれており、鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、江戸時代の後水尾天皇以下幕末に至る歴代天皇・皇族の陵墓があります。
今回の訪問は、人権擁護委員のメンバーに僧侶の方がおられるお陰で、皇族の方々が御陵や霊明殿へのご参拝に際して御休憩されるための場所である御座所や、普段は非公開になっている歴代天皇のお位牌がお祀りされている霊明殿へもお参りさせて頂くことができました。


天皇のお位牌ですが、私たちのような戒名ではなく『昭和天皇』と記された御尊牌と御真影が祀られていました。
(お寺の中はすべて撮影禁止のためお見せできないのが残念です。)
今上天皇の「即位礼正殿の儀」が執り行われたこの時期に皇室の菩提寺を訪れることができたことは大変意義深いことだと思いました。
また、泉涌寺の塔頭(たっちゅう注1)の一つに西国三十三所第十五番札所として知られる「新那智山 今熊野観音寺 (注2)」があります。

この、今熊野観音寺はお盆に唱える御詠歌でお寺の名前は知っていたのですが、「泉涌寺(せんにゅうじ)」は全く初めてでした。
これも、人権擁護委員をさせて頂いたお陰でつながったのだと思います。
悠久と呼ぶべき伝統を誇る皇室の歴史の流れを感じながら、令和の御代が穏やかで平和であるようお祈りして帰ってきました。

(注1)塔頭(たっちゅう)・・・・仏教用語。寺院のなかにある個別の坊をいう。寺院を護持している僧侶や家族が住む。子院,わきでらともいう。
(注2)今熊野観音寺の御詠歌・・・・「昔より 立つとも知らぬ 今熊野 ほとけの誓い あらたなりけり」

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