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2019-12-18

『理事長のひとりごとvol.32』~「戦没者の忠魂碑に想う」

先日、加東市東条地域遺族会のメンバーで「丸山忠魂碑(注1)」の清掃作業を行いました。この作業は、戦没者遺族会の地区役員でお盆前とお正月前の年2回定期的に行っています。
周辺にある落ち葉の除去や除草作業を行い綺麗になったところで忠魂碑の献花台にお花と線香をお供えし黙祷を捧げます。次に忠魂碑の裏手にある英霊のお名前が書かれたお社にお参りします。


太平洋戦争が終わって74年が経過し、敗戦という逆境から見事に復興を成し遂げました。高度経済成長によって物質的な豊かさを手に入れましたが、伝統的に培ってきた多くの精神文化を失いつつあるように思えてなりません。
また、ここには祖国を守るために出征し戦死された「英霊の証し」があります。その方々の心のうちは戦争経験のない私たちには推しはかることができませんが、今の日本の繁栄があるのはその方々の尊い犠牲の上に成り立っていることは間違いありません。いつまでも忘れてはいけないことだと思います。
最近、遺族会の会員も高齢化が進み脱退する方が増えてきました。地区によっては遺族会の役員がおられないところがあり、清掃作業をする方も減少傾向にありますが、この忠魂碑を二度と「戦争を起こさないという戒め」として守っていかなければいけないと改めて思いました。

(注1)丸山忠魂碑(まるやまちゅうこんひ)・・東条地域の東地区にある忠魂碑で、中国縦貫道の天神バス停北西にある小高い丘の上(丸山といいます)に鎮座しています。ここには153柱の英霊をお祀りしています。
また、西地区にも忠魂碑が1基あります。

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