toggle
2019-09-17

『理事長のひとりごとvol.28』~「古代米物語其の弐(神丹穂)」

前回、「赤米」の出穂(しゅっすい)の話をしました。「豊の栄」という早生(わせ)品種でしたが、もう一種類「神丹穂(かんにほ)」という赤米を作っています。このイネは中生(なかて)品種で8月31日に出穂しました。

写真のように「豊の栄」よりも色が濃く、えんじ色に近い色をしています。

この「神丹穂」はお米として食べるよりドライフラワーにして鑑賞するのに適しています。
実が熟する前にイネを刈り取り2~3日乾燥させます。乾燥したイネをクエン酸を加えた溶液に20分くらい浸けたあと、さらに2~3日乾燥させればできあがります。

ドライフラワーにすると比較的色落ちが少なく、部屋の中では1年近く楽しめます。「豊の栄」や「神丹穂」などが出穂する時期は、米作りをしていて、いにしえのロマンにひたれる至福の時です。

関連記事