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2020-05-01

『理事長のひとりごとvol.39』~「新型ウイルス禍の中ですが稲作の準備を始めました」

 新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受けて、政府より緊急事態宣言が全国に発令されました。当初5月6日までとされていましたが、まだまだ収束する気配は見られず緊急事態宣言の延長を検討されているようです。(加東市の小中学校は5月末日までの休校が発表されました。)

 医療の最前線で頑張って頂いている医療関係者の皆さんは、通常の患者さんの診察に加え新型コロナウイルスの患者さん対応に頑張っていただいております。また、同業である福祉関係に関わっていただいている皆さんもそれぞれの立場で日夜頑張って頂いていることに心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。一日も早い収束をお祈りしています。

 さて、そんな中ですが稲作の準備を始めました。農業は作業のゴールを決めてそこから逆算して農作業日程を決めます。私は、6月始めに田植えをしたいと思っていますので、中苗(注1)の育苗日数を35日と計算して、4月29日に種まきを行いました。さらに、その日に種まきが出来るように、4月23日に種籾を桶に入れた水に浸け、種子の消毒と芽出しを行いました。

 また、私たちの地区では5月17日(日)朝から住民全員で、水路の泥上げや清掃を行う「溝掘り」という行事があります。いつもの年ならその日の午後に公民館に集まって「溝掘り常会」という集会を行いますが、今年は密集した場所に集まることが出来ないので、協議する案件については書面議決で行うことになっています。

 この「溝掘り」までに自分の所有する圃場の畦周辺の草刈を済ませておく約束になっていますので、今も草刈をするエンジン音が響いています。

 山田錦生産者としていつも通りの作業を始めていますが、先日JAより新型コロナウイルス感染症の影響によって、飲食店の時短営業や休業によって日本酒の消費が急激に減少しているため、酒蔵から受けている令和2年産の酒造好適米「山田錦」の申し込みキャンセルや令和3年産山田錦の申し込みが大幅に減少することが想定されるという文書が送られてきました。 こんなところにも新型コロナウイルスの影響が出ているようです。

 これまで、阪神淡路大震災や東日本大震災など災害が起こった時には自然の偉大さや人間の無力さを気づかされるのですが、しばらくすると忘れてしまっているところがあると思います。

 今一度、原点に立ち返って、生かされていることに感謝しながら自分に与えられているお役目(果たすべき役割)を考えなおさなければいけないと思いました。

注1)中苗(ちゅうびょう)・・ 田植え時点で葉令(葉の枚数)が3.5~4.5葉の苗のこと。稚苗(ちびょう:2~2.5葉)

種まき後の様子
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