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2017-10-30

『理事長のひとりごと vol.3』~「敦賀ムゼウム」訪問記

みなさん!杉原千畝(すぎはらちうね)さんをご存じですか。そう、昭和15年ユダヤ人難民約6,000人を「命のビザ」で救った人です。

10月26日、法務大臣から委嘱を受けている加東市の人権擁護委員のメンバーとして、杉原千畝さんにゆかりのある敦賀ムゼウム(ムゼウムとは資料館や博物館という意味)を訪問してきました。

『1940(昭和15年)年7月18日の早朝、ユダヤ人難民たちはナチスの魔の手から逃れるため、リトアニアの日本領事館に日本通過のビザを求めて押し寄せました。しかし、当時の日本外務省は、杉原千畝領事代理にビザ発給を許可しませんでした。彼は悩み苦しんだ末、外務省に背いてビザ発給を決断します。

ビザを手に入れたユダヤ人難民は、シベリア鉄道の道中でも所持品強奪や強制連行といった憂き目にあいます。そうした過酷な運命に翻弄されながら、彼らはやっとの思いで敦賀にたどり着いたのです。』(パンフレットより抜粋)

人命が最優先とはいえ、統制が厳しかった時代に組織に背いて行動を起こすことは並大抵の覚悟ではなかったと思います。とても、今の私達にはできないことではないでしょうか。それと同時に忘れてはいけないのは、通過ビザを持って敦賀港へやって来たユダヤ人難民たちに、温かいもてなしをした敦賀の人たちの心です。

今回の訪問で、あらためて「命の大切さ」や「他人を思いやる心」を大切に、日々の活動に取り組んでいこうと思いました。

 

杉原千畝が発給した日本通過ビザ「命のビザ」をデザインとした来館記念カード

※人道の港「敦賀ムゼウム」については、ホームページやFacebookをご覧下さい。

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