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2018-11-12

『理事長のひとりごとvol.18』~「秋津富士」

私のふるさとに「秋津富士」という山があります。

この「秋津富士」は標高320mと、それほど高い山ではありませんが、麓から見上げると「秋津富士」の後ろに山は見えず、富士山のような美しい姿をしています。

昭和の中頃までは、頂上に松の木がたくさんあって、麓から見ると扇を広げたように見え、それはそれは美しい形をしていました。残念なことに松食い虫の被害にあって松の木は枯れ、楠木の大木が1本寂しそうに立っています。昔のような姿にしたいと、平成21年に地区住民で黒松を植樹しました。

(秋津富士登山口と登山道)

山頂には加東市指定文化財に登録されている秋津古墳群第3号墳という6世紀後半頃に築かれた横穴式石室の円墳がほぼ完全な形で残っています。以前は石室の中へ入ることができたのですが、平成25年に石室崩壊等の危険防止のために門扉が取り付けられました。(古墳内の写真は門扉取り付け前のものです)

『秋津富士』の西側に目をやると、昭和26年に戦後国営第一号のコンクリ-トダムとして建設され、清水東条湖県立自然公園に指定された鴨川ダム(東条湖)が豊かな水をたたえています。

さらに、南側には天気の良い日ならば明石海峡大橋の吊り橋を望むことができます。

この東条湖と秋津富士は、平成19年に加東市内10カ所が選定された「加東遺産」のひとつです。

ちなみに、古家地区では秋津台自治会と共催で、毎年11月3日文化の日に「三世代ふれあい秋津富士ウオーク」を開催しています。これは、古家公民館から山頂まで、老いも若きも大勢の人たちが、ごみ袋を片手にクリーンキャンペーンを兼ねて登山をします。下山後、古家公民館周辺で昼食と空くじなしのくじ引きで盛り上がります。最近、地区内でも三世代がそろったお家が少なくなってきましたので、いろいろな行事の中で皆がふれあう機会を作っています。

高齢の方も登れる山ですから、皆さんも一度挑戦されてみてはいかがですか。

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