『理事長のひとりごとvol.36』~「ちょっと遅い新年会です」
暦のうえでは春になりましたが、2月8日(土)にでんでん虫ファミリー『エンジョイ*プラス』(注1)のちょっと遅い新年会をホテルグリーンプラザ東条湖のレストラン「クレベール」で開催しました。
地階のバイキング会場に総勢50名が集まり、昼食バイキングが始まりました。みんなも普段の様子とまた違い、楽しそうで何回もおかわりをしていました。
1時間の昼食タイムのあと一人一人順番に自己紹介をしました。先月、ふるもとクリニックの古本先生からおいしいと言って頂いたクッキーを作っている人、パン工房の「カラコル」でパンを作っている人や布地に糸で幾何学模様等の図柄を刺繍して縫いこむ刺し子を作っている人など自分のしている仕事を紹介してくれました。また、言葉がうまく話せない人も一生懸命自分の名前をアピールしてくれました。
なかでも印象に残ったのが、昨年から始めた「イオンアグリ創造株式会社」での施設外就労で、ネギの出荷前作業をしている人が楽しいと言ってくれたこと。そして、そのお母さんから「汚れる作業のためジャージを着ていくのですが、今まで脱いだり着たりするのに時間がかかっていたのが早くできるようになった。」とか、「今まではネギが嫌いで、お味噌汁の中に入れていると取り出していたのが、ネギが好きになった。」などの言葉が聞けたことです。出来なかったことが少しでも出来るようになることは嬉しいことですね。
次にゲームです。エンジョイスタッフが考えてくれた「おじゃみ(お手玉)」でほしいお菓子をゲットするゲームと、ほしいジュースを輪投げで確保するゲームを全員で楽しみました。
最後に、スタッフ松岡さんの指導でミュージックケアの楽曲に合わせて皆で体を動かしたり、歌を歌ったりと予定の2時間があっという間に過ぎました。
普段とは違う利用者さんの一面が見ることができた貴重な時間でした。
(注1)でんでん虫ファミリー『エンジョイ*プラス』とは、小規模作業所時代から続く有志の会で、当法人の利用者さん有志とその保護者さん、そして会の趣旨に賛同して頂いている有志の方々が参加されています。