toggle
2019-11-22

『理事長のひとりごとvol.31』~「阿波十郎兵衛屋敷を訪ねて」

先日、小野加東プロバスクラブの移動例会で明石海峡大橋から大鳴門橋を通り、徳島にある阿波十郎兵衛屋敷へ行ってきました。
大鳴門橋は何度か通ったことがありましたが、通過するだけでゆっくりと橋や渦潮を見る機会がなかったのですが今回はそれが叶いました。

鳴門海峡に架かる大鳴門橋の橋桁内にある渦の道(うずのみち)は、全長450mの海上遊歩道で海上45mのガラス床から渦潮をのぞき込むことができます。ちょうど渦潮の見頃時間の   訪問で迫力のある渦潮を見ることができました。

昼食の後、お目当ての阿波十郎兵衛屋敷で「阿波人形浄瑠璃」を見学しました。
初めて生の人形浄瑠璃を見たのですが、テレビで見るよりも人形が大きく感じられ、三人遣いで操られる人形の顔の表情や手の動きなど、細やかな動きに見入ってしまいました。
演目は「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」です。
このお話は、阿波徳島藩のお家騒動に絡み、主君の宝「国次の刀」が何者かに盗まれました。主の命を受けた十郎兵衛は刀を取り戻すために、幼い娘おつるを祖母に預け、妻お弓とともに名を変え、盗賊に身をやつして大坂(現在の大阪)に移り住んでいました。大坂の家でお弓が一人でいたところ、巡礼姿の女の子が訪ねてきます。お弓は言葉を交わすうち、徳島に残してきた娘のおつるだと分かります。
このときのおつるの言葉「ととさんの名は十郎兵衛、かかさんはお弓と申します」のフレーズは有名なところです。
おつるを危険に巻き込まないために母であることを名乗らず、国元に帰るよう諭すのですが、このときの情緒のこもった語りと、もの悲しい三味線の音、そして人形の動きに思わず引き込まれてしまいました。


上演が終わったあと、舞台前で人形を使う人たちと一緒に記念写真を撮ったり、人形に触れせてもらう時間がありましたが、私は人形浄瑠璃が身近なもののように感じました。やはり伝統芸能を承継していくには演じるだけではなく、このようなふれあいを通じて見る人との距離を近づけることが大切だと思いました。
ゆったりとした行程で心の洗濯をさせてもらいました。

関連記事