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2019-05-02

『理事長のひとりごと vol.24』~太陽光発電設備に思うこと

いよいよ新元号『令和』が施行されました。新しい天皇陛下に幸多かれとお祈りするとともに、あわせて良い時代であることをお祈り致します。
さて、ウグイスの声に誘われて新緑あふれる秋津富士へ登ってきました。ツツジの花が咲き、若葉を通して降りそそぐ優しい光を浴びながらの心地良いひとときでした。

秋津富士山頂


しかし、登山の途中で目にする太陽光発電設備のことが気になります。
加東市では、平成28年9月に環境保全条例が改正され、翌年2月1日以降に着手する太陽光発電設備10kw以上の施設について市長に届けることを義務づけ、自治会など近隣住民への事前説明も課されましたが、もうすでに多くの太陽光発電設備が設置されています。
これらは、山林の傾斜の立木を伐採して設置されており、想定外の大雨が降った場合には災害が起こる恐れがあります。中には、土砂災害警戒地域に指定されている場所に設置された設備もあります。


また、条例改正前に駆け込み設置をする予定で立木を伐採したままで放置している山林も見かけます。


これらの土地の多くは、バブル崩壊前に投機目的で購入していた所有者の「土地を手放したい」という思いをうまく利用して太陽光発電設備を勧めたところがあるようです。
設置した事業者が維持管理をしてくれている場合は良いのですが、施設が老朽化した場合など放置されるのではないかとの心配が残ります。
条例改正後は、売電価格の低下もあり新たな設備の設置は止まっていますが、自然環境を守るために、既存施設の管理状況などを含め近隣地区とも情報共有をしていかなければと思いました。

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