『理事長のひとりごとvol.49』~「今年もよろしくお願いします。」
皆さんお揃いで新しい年をお迎えのことと存じます。今年もよろしくお願いします。


さて、新しい年が始まりましたが、新型コロナウイルスは相変わらず猛威を振るっており、兵庫県にも2回目の緊急事態宣言が発出されました。
元旦には、一刻も早い終息をお祈りしていましたが当分新型コロナウイルスとお付き合いしていかなければいけないようです。
とはいえ、地区の行事などは出来る範囲で開催しなければなりません。年末にお話しした精進当(注1)の祭事の一つ、古家住吉神社祭を1月16日に開催しました。

村の長老に聞いたところによると、天文19年頃(1550年頃)に三田市大川瀬の住吉神社の分神を受け産土神(うぶすながみ:注2)、農耕の守護神として祀るようになったそうです。写真をご覧頂ければおわかりの通り小さな古ぼけたお社ですが470年間絶えることなく地区の人たちによって 補修をしながら代々守り続けています。




精進当のなかで神社の担当を決め、その人がにわか神主として祝詞を唱えます。昔は地区の人たちも大勢参列していたようですが、最近では精進当のメンバーだけが粛々とお祀りをしています。

お祀りの後はお供えした御神酒とつまみで直会(なおらい:注3)をします。本来は神様の前で頂くのですが、2月11日の厄神祭の打ち合わせを兼ね古家公民館へ移動して行いました。
来月の厄神祭では、神職に来ていただいて新型コロナウイルスだけではなくあらゆる厄払いをして頂くことになっていますが、三密にならないように配慮しながらの簡素化したお祀りになりそうです。
(注1)精進当(しょうじんとう) ・・ 私の地区内にある神社仏閣の祭祀を一年間執りおこなう役割の人のことで、9月の第三日曜日に古家八幡神社へお参りをしてまだ精進当があたっていない人でくじを引き7名を決めます。現在39軒が参加していますから約6年に一度廻ってくることになります。
(注2)産土神(うぶすながみ) ・・その土地を守護してくれる神さま
(注3)直会(なおらい)・・神社に於ける祭祀の最後に、神事に参加したもの一同で神酒を戴き神饌を食する行事